茶掛　一行書　白雲抱幽石　上田義山　大徳寺５１０世住職　茶道具　からき

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茶掛　白雲抱幽石　義山

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寒山拾得の寒山の詩


重巌我ト居   重巌（ちょうがん）に我れト居（ぼっきょ）す
鳥道絶人跡  鳥道人跡を絶す。　　　　　　　　　
庭際何所有  庭際何んの有る所ぞ、　　　　　　　　　　　　　
白雲抱幽石  白雲幽石を抱く。　　　　　　　　　　　　　　　　　
住茲凡幾年  ここに住むことおよそ幾年、
屡見春冬易  しばしば春冬のかわるを見る。
寄語鐘鼎家  語を寄す鐘鼎（しょうてい）の家、
虚名定無益  虚名定まらず益無し

幾重にも岩山が重なる山深い峡谷に、わたしは居を定めた。
鳥だけが訪れ山中の険しい道は人の足跡もない。
庭咲きになにがあるか、
そそり立つ岩を包み込む 白い雲の幽邃な景色。
ここに住み、幾年になろうか
幾度となく春から冬へと移り行く季節を見てきた。
ひと言申し上げるなら、ここの暮らしは貧しい、
名声や栄華は、移ろいやすく、心虚しく用をなさぬ儚いものである

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写真、上部の黒スミは光線の具合によるもので　実物は綺麗です　　状態は良好です

茶掛　白雲抱幽石　義山

茶掛　白雲抱幽石　上田義山　大徳寺５１０世
白雲抱幽石　。はくうんゆうせきをいだく。禅語としてよく知られた語句です
白雲が山の岩を隠す　有限な景色は世俗を離れ、　禅者の好む景色、ところである。このような事柄から多く書かれてきたようです。茶を行う茶席は路地よりは市中の隠、世俗を離れた処にありますので、この語の意味するところがよく解ります。
残念ですが、共箱がありません。　桐箱が付いて　蓋裏に住職の書いたと思われる紙が貼ってあります。
本紙は一度洗って表具仕直しているかと思われます。綺麗です

この茶掛は売却済となりました

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